シンガポール唯一のミシュランスター獲得ホーカー飯
Hill Street Tai Hwa Pork Noodle
スコア
- 総合評価 ★★★
- 料理 ★★★
- 雰囲気&サービス ★★
- コスパ ★★★★
今日はシンガポールで唯一のミシュラン一つ星獲得のホーカーレストラン、”Hill Street Tai Hwa Pork Noodle”をご紹介したい。
今回は週末のランチにお邪魔した。
行き方
公共交通機関の場合は、MRTのEast West Lineに乗って行くのがオススメだ。最寄りのLavendar駅で降りると徒歩8分程度で到着する。
ごく普通のホーカーセンター内にあるが、行列が目印ですぐにお店を見つけることはできるだろう。
料理
Hill Street Tai Hwa Pork Noodleの代表的な料理は、「バク・チョー・ミー」(Bak Chor Mee)。これは、麺に豚肉と海老のミンチ、豚の角煮、魚のダシで作ったスープ、そして酢や唐辛子などの調味料を加えて作る、非常にコクのある麺料理である。
このレストランの特徴は、独自のスープと手打ちの麺で、スープには数十種類の材料が使用されており、麺は店内で手打ちされている。「バク・チョー・ミー」は、ひき肉によってスープの風味がよくからみ、麺との相性が抜群だ。
ミシュラン獲得の知名度から来る多くの観光客から地元の人々まで、長年にわたって愛され続けている名物料理となっているようだ。
注文時にはDryかSoupかを選ぶことができる。
多くの人がDryを頼んでいたので、自分もつられてDryをオーダー。
また、大・中・小のサイズも合わせて選ぶことになる。今回自分は中のサイズをオーダーした。
加えて注文時に「チリ??」と聞かれるので辛いものが好きな方は「チリ」と伝えよう。
自分はバク・チョー・ミーに加えて、ワカメスープも合わせてオーダー。
こちらがバク・チョー・ミー。
麺は平麺でタレとよく絡めて食べていく形となる。
まずは、このタレが今までに食べたことが無いようなユニークな味を醸し出してくる。
辛み、酸味、甘み、旨み、といった味覚の要素が全て一つに混ざり合った、只者ではない感が満載のタレだ。
今まで食べてきたホーカー飯の麺料理とは一味も二味も違う。
そして絶品なのが、一緒に入っているこの肉。ミンチや肉団子も当然のことながら美味しいのだが、自分的にはレバーが衝撃的であった。
とても柔らかく、口の中で溶けていく。それでいて、食べた瞬間の食感はしっかりとあり、嫌な臭みも一切ない。高級レストランで提供されるかのような肉質である。
そしてこちらの右上にあるのが、別途注文したワカメスープ。
青海苔のようなスープがびっしりと詰め込まれており、こちらのスープも絶品。
ミシュラン一つ星となると一人何万円もするような高級レストランがひしめく中で、ホーカー飯でその称号を獲得するとは恐れ入ったが、それも納得のこだわりの詰まった一品であることは間違いない。
雰囲気&サービス
お店自体は、ザ・ホーカーレストランという感じだ。
他のホーカーレストランと異なるのは、やはり大きく伸びるその行列であろう。
自分は土曜日の11時半頃に到着して、料理にありつけたのが13時過ぎ頃。1時間30分以上並んだことになる。
自分的には行列に並ぶのは全く苦ではない。なぜなら、並んでいる間にNetflixやYoutubeを見ているので、家でソファーでゴロゴロしながらそれを見ているのとさほど時間の使い方としては変わらないからだ。
むしろ、家で見ているよりも効率的な時間の使い方とさえ思う。
これこそがソロ飯の強み。
また、行列に並ぶ前に席を確保しておくことをオススメする。
シンガポールでは、席にポケットティッシュなどを置くことで席を確保したことを目印とするのが常識となっている。
実際に自分が訪問した時も、ほとんどの人が先に席を確保してから並んでいたので、ぜひ遠慮することなくテーブル上にポケットティッシュを置いて自分の席だということを証明してほしい。
注文に関しては、行列に並んで自分の番が近くなってくると店員さんに声を掛けられるのでそこでオーダー。支払いは料理を受け取る際に現金で支払うことになる。
こちらが厨房の一角である。
ミシュラン一つ星獲得の盾がしっかりと飾られている。
職人オーラの強いマスターが一心不乱に料理を作っている。その工程を見ているだけでも楽しめる。
コストパフォーマンス
今回自分がオーダーしたのは、
- Dry Noodle 中 $8
- ワカメスープ $4 (記録するのを忘れてしまい、違っているかもしれない。目安)
この値段でミシュラン一つ星の味を体験できるとは、とても素晴らしいことである。
ちなみに小サイズが$6、大サイズは$10である。
コストパフォーマンは抜群すぎる。
総評
繰り返しになるがこの値段でミシュラン一つ星の味を体験できるとは、世界的に見ても数少ないのではないだろうか。
料理に関しては、一口食べれば只者でない感が分かる個性的な味だ。ただ。個性的であるが故にもしかしたら好き嫌いが分かれるかもしれない。
とはいえ、それも含めて経験として一度は訪問してみても絶対に損はない。
なぜなら、ここはホーカー飯の最高峰なのだから。
住所:Block 466 Crawford Lane #01-12 Singapore 190465
営業時間:9:30am – 8:30pm 月曜休み